エンジニアコートの明確な定義はありませんが『ステンカラーコートを屋内作業用に薄い生地でアレンジしたコート』という印象があります（あくまで私感です）。ステンカラーコートのボディに作業用ポケットを作り、ベンタイル生地で作成しました。アトリエコートなども類似かと思いますが、歴史的な写真にも時計職人や靴職人が着用した類似したコートの作業風景が確認されます。 道田又一商店のコートの中では“Aライン“が最も感じられない、傾きのない真っ直ぐなボディのコートです。ディスパッチライダースコートなど傾きだらけですからね。 生地のベンタイルはHood Trench(Camel)と色違いの生地厚0.41mmの防水、暴風仕様になりますがこれも裏地はありません。十分なハリ、コシ、厚みがあるのでスーツの上なら年末年始でも普段使いが可能です。 ステンカラーコートをより作業感？を醸すために、ミリタリー由来の胸ポケットを２つ追加しました。両サイドの大ポケットはラペルのデザインこそ変えてありますが、A4サイズ雑誌が入るHood Trench coatと同じ大きさです。これらのポケットでステンカラーコートの風情など無いも同然になってしまったのですが……。